大学病院医師、3分の1働き過ぎ 残業休日規制超え、24年度予測

 文部科学省は、全国の大学病院で勤務する医師の労働時間を推計する調査を初めて実施し、18日に結果を発表した。働き方改革で、2024年度から勤務医の残業と休日労働は原則年960時間までに規制されるが、全体の3分の1に当たる約1万5千人が、現状では24年度に上限を超えて働くことになると予測。長時間労働を解消しつつ、教育や研究の質を落とさないための方策が必要だとしている。

 文科省によると、調査は昨年7~8月、50の国公立大学と31の私立大学を対象に実施。勤務体系が明確な医師約4万4千人のうち、約1万5千人は24年度の残業と休日労働が960時間を超えると推計した。

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