ジェイ・Z、ギル・スコット・ヘロンをサンプリングした「Empire State of Mind」の新Verを配信

Jay-Z - Photo: Axelle/Bauer-Griffin/FilmMagic

先日、パリのルイ・ヴィトン財団美術館で開催された「バスキア×ウォーホル展」のオープニング記念イベントで、4年ぶりのライヴを行ったジェイ・Z(Jay-Z)。

そんな彼は同ステージで初披露していたギル・スコット・ヘロンの「New York Is Killing Me」をサンプリングした「Empire State of Mind」の新ヴァージョン「NEW YORK (CONCEPT DE PARIS)」を2023年4月17日に配信でリリースした。以下よりご試聴いただける

<YouTube: JAY-Z - NEW YORK (CONCEPT DE PARIS)>

グラミーノミネート最多アーティスト

昨年、ジェイ・Zは、それまでクインシー・ジョーンズが保持していた累計80回というグラミー賞歴代最多ノミネート数を更新し、累計83回のノミネートを記録していたが、今年のグラミー賞でさらに5部門にノミネートされたことで、自身の記録を更新し、現在は、妻であるビヨンセと肩を並べて累計88回という歴代最多ノミネート数を誇っている。

ジェイ・Zにとってのグラミー賞デビューは1999年だった。同年のグラミー賞で、彼はジャーメイン・デュプリとのコラボ曲「Money Ain’t a Thang」などを収録した3作目のスタジオ・アルバム『Vol.2…Hard Knock Life』で計3部門にノミネートされており、結果“最優秀ラップ・アルバム賞”を受賞したが、授賞式には姿を見せなかった。

後に彼は、同じニューヨーク出身のDMXが1年間に2作の全米No.1アルバムをリリースしたにもかかわらず、グラミー賞に1部門もノミネートされなかったために、授賞式を“ボイコット”したことを明かしている。以降開催された23回のグラミー賞のうち、彼は19回でノミネートされている。

ジェイ・Z、昨今の活動

また、2021年には、ジェイ・Zがプロデュースを手掛けるNetflixの新作映画『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール: 報復の荒野』(原題:The Harder They Fall)のプロモーションのために、配信前夜に突如、彼が新たなインスタグラム・アカウントを開設したが、映画の配信がスタートした直後にアカウントが削除されるという出来事もあった。

ジェイ・Zが、脚本・監督を務めるジェイムズ・サミュエルと共作・共同プロデュースした同映画のサウンドトラックには、ジェイダキス、コンウェイ・ザ・マシーンとのコラボ曲で、UKドリルの人気スターバックロード・ジーをフィーチャーした新曲「King Kong Riddim」やジェイ・Z&キッド・カディの「Guns Go Bang」、レゲエ・アーティストのコフィーをフィーチャーしたタイトル曲「The Harder They Fall」、ローリン・ヒルがジェイムズ・サミュエルと共同プロディースしたファトゥマタ・ジャワラとのコラボ曲「Black Woman」などの楽曲が収録されており、シール、シーロー・グリーンら多彩なアーティストがゲスト参加を果たしている。

Written By Will Schube

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