Skyports、英ロイヤルメールのドローン配送フライト開始へ

このプロジェクトは、地方の島嶼地域全体の接続性、アクセス、安全性に革命をもたらすと考えられているという。

Skyports Drone Servicesの高度に自動化された貨物用ドローンの運用における豊富な経験を生かし、このプロジェクトでは、ロイヤルメールのアイテムの毎日の港湾間配達と岸から船への配達の実証という2つの新しい機能を実現するとしている。Iポートプロジェクトは、英国初のドローン配送プロジェクトであり、既存の規制枠組みの下で恒常的に実施することができるという点で重要であり、このマイルストーンはオークニーのユニークな景観によって可能となったものだという。

オークニー島の地理と厳しい天候は、途切れることのない配送サービスを提供する能力に影響を与える。郵便物は、スコットランド本土からLoganair RMA Orkney Flyerでカークウォール空港に到着し、オークニー本島の住民に配達されるか、フェリーや小型旅客機で他の19の有人島のいずれかに輸送される。フェリーのスケジュールは、安全に停泊させることが難しいため、悪天候時にはよく中断されるという。

Skyports Drone Servicesは、オークニー島の3カ所で毎日郵便物を配達するサービスを3カ月間実施し、延長する予定だ。郵便物は、カークウォールからストロムネスのハブまで地上輸送され、ドローンでグレイムセイとホイの北にあるロイヤルメールの拠点に運ばれ、そこから郵便配達員が通常の島内配達を行う。2023年第2四半期に開始されるこの新サービスは、時間、コスト、排出量の削減、島民の接続性向上など、多大なメリットをもたらしすとしている。

このプロジェクトの岸から船への飛行オペレーションは、オークニー諸島評議会港湾局と同港の船舶との間のシームレスなリンクの利点を実証するものだという。Skyports Drone Servicesは、書類や食料の配送、バンカーサンプルの輸送など、いくつかの使用例に対してロジスティクスを提供する予定。

実証実験と並行して、Skyports Drone ServicesはLoganairと共同でフィージビリティ・スタディを実施し、オークニーにおける重量物運航の将来性を模索するとしている。

Iポートプロジェクトは、運輸省のFreight Innovation Fundの資金を受け、Connected Places Catapultが実施する。同基金は、英国の貨物部門の課題に対処し、より効率的でクリーンな輸送を実現するための商業ソリューションの導入を加速させることに重点を置いているという。

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