9月27日は「黄ぶなの日」 日本記念日協会が認定 推進協、全国区の起爆剤に 宇都宮

「黄ぶなの日」記念日登録を喜ぶ関口会長

 宇都宮市内に伝わる黄ぶな伝説を活用した地域活性化を目指す「黄ぶな推進協議会」は9月27日を「黄ぶなの日」として制定し、一般社団法人日本記念日協会が認定する記念日に14日登録された。関口慶介(せきぐちけいすけ)会長(36)は「登録をターニングポイントに、黄ぶなを全国区にしていきたい」と意気込んでいる。

 「黄ぶなの日」は9、2、7の数字の語呂合わせが基になっている。黄ぶなは「かつて天然痘がはやった時に、田川で釣り上げた黄色いフナを食べたら治癒した」という内容の民話に登場し、無病息災を願う郷土玩具としても親しまれている。新型コロナウイルス禍で全県に浸透したが、認知度を県外に広げることが課題となっていた。全国区への起爆剤にしようと、同協議会が登録を申請した。

 同協議会は2022年1月に発足し、現在は企業や寺社など40団体が加盟している。同年9月には黄ぶなの日企画として、会員が限定の焼きそばやカクテルなどを販売した。また、地域伝承を観光誘客に活用している先進事例についても研修会で学んでいる。

 登録を記念し、同協議会は9月を「黄ぶなPR月間」と定めて多彩な催しを実施する。期間中は会員の「トチギマーケット」(馬場通り2丁目)が黄ぶなTシャツを製作し、会員店舗の店主らが着用して接客する。また、今年もオリジナル商品の販売や割引サービスなどを検討するという。

 関口会長は「趣旨に共感してくれる人や団体をどんどん巻き込みたい。最終的には福島の赤べこのように、誰もが知る存在を目指す」と力を込めた。

 

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