復興に役立てる ウクライナ政府高官らが仙台市の震災伝承施設を視察

ロシアの軍事侵攻からまもなく1年2カ月です。戦争が終わった後の復興に役立てたいと、ウクライナ政府の高官らが仙台市の震災伝承施設を視察しました。

せんだい3.11メモリアル交流館を訪れたのは、ウクライナ農業政策食料省の次官ら5人です。

一行は、震災で沿岸部の農地も大きな被害が出たことについて説明を受けました。

10年以上かかると思われていた稲作の再開が、がれきの撤去が進んだことなどで3年後には再開できた経緯を聞きました。

仙台市職員「金色に実った田んぼを見て、地域の方は非常に勇気をもらいました」

ウクライナでは、戦争で南部を中心にかんがい施設が破壊された上、農地に多くの地雷が設置されているということです。

ウクライナ農業政策食料省ドゥミトラセヴィチ・マルキヤン次官「農業の復旧復興のスピードにすごく感動しています。具体的な方法はまだ分かりませんが、なるべく早く農業の復旧復興をしなければならないということが良く分かりました」

一行は19日、宮城県石巻市の排水機場などを視察します。

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