福井県敦賀市長選挙の立候補者どんな人? 米澤光治氏・前川和治氏 福井新聞D刊で情勢調査結果発表

敦賀市長選挙に立候補した米澤光治氏(左)と前川和治氏

 4月23日投開票の福井県敦賀市長選挙は、ともに新人の米澤光治候補(55)=御名=と前川和治候補(45)=沓見=が立った。転換期を迎える市政のリーダーを目指す人の経歴や人柄、信念は。両候補の横顔を紹介する。

■米澤光治候補/データ活用し誠実に

 毎日のように釣りに行ったり、田んぼで野球をしたり。冬はミニスキーと、そんな幼少期を過ごした。「遊ぶところがないなんて言われるけれど、敦賀らしいポテンシャルはある」。Uターン組だからこそ再確認した地元の良さを語るとき、笑顔が一層優しくなる。

 大学院から化学メーカーと研究畑を歩んだ。「夢を持って、自分がやっている製品開発で世の中が良くなったらいいな」。ものになるのは1%程度かもしれないが「やりがいがあって楽しかった」。座右の銘をもたないのも研究者時代の経験からだ。「ブレークスルー(突破)できたときって、何かにとらわれず、はみ出したときだったから」

 自分は「データを使いがち」だと思う。だからこそ市内各地の集会所や企業を回って政策を話すとき、裏付けや実例を挙げ、グラフィックも使いながら丁寧に説明する。何より「話すことに誠実でいたい」との思いがある。

 市議1期後、前回市長選で惜敗。浪人中はコロナ禍も重なったが、長所の「誰とでも仲良くなれること」を生かし、さまざまな人の話に時間をかけて耳を傾けてきた。手話も学び福祉への知識も深まった。

 スポーツ全般や将棋の観戦が趣味。「とことんまで考えて、練習や研究の成果をぶつけ合う。ごまかしの利かないところに爽快感があって好き」

■前川和治候補/やってのける行動力

 人なつこい笑顔がここ数カ月で真っ黒に日焼けした。朝に夕に街頭に立ち、道行く人に手を振り、思いを訴えてきた“勲章”だ。妻からもらった「いい日焼け止め」も効果はなかった。

 県外の専門学校に進学し、大阪の会社でマンション販売の営業マンになった。1軒1軒、飛び込み営業をする日々で「ひたすら心が鍛えられた」。家具屋のアルバイトやソフトクリーム店の起業も経験した。

 地元に帰ってくると「いろんなもったいないが目についた」。会社員をしながら、夜な夜な税金の使い道を市議と話し合うイベントを主催したが納得いく答えはなかった。「ほんなら僕が出て、無駄遣いをなくしたろう」。2007年の市議選に29歳で出馬し、トップで初当選。32年ぶりの20代市議の誕生だった。それから4期16年。主催する市民参加で税金の使い道を考える「みんなde議会」は、20年のマニフェスト大賞で優秀賞を受賞した。

 尊敬するのは両親と「発信力があり、いろんな人のつなぎ役になって、日本をよくしていこうという生き方に共感している」という坂本龍馬。自身にも全国各地に応援してくれる若い政治家の仲間がいる。

 とっぴにも思えることをやってのける行動力。「夢は逃げない、逃げるのはいつも自分だ」。この座右の銘を自分に言い聞かせ「勇気を持って挑戦」していく。

情勢いかに…福井新聞D刊で世論調査の結果発表!

 デジタル新聞「福井新聞D刊」で4月18日、福井県敦賀市の有権者を対象に告示日の16日に行った世論調査の結果を公開しました。調査はコンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で、固定電話を対象に自動音声応答通話(オートコール)により実施しました。

⇒【開票速報】投開票4月23日に開票結果をリアルタイム速報

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