駅伝指導 新雅弘監督が倉敷高退職 3度日本一、外部アドバイザーに

新雅弘氏

 全国高校駅伝男子で倉敷高を3度の日本一に導いた新雅弘監督(62)が15日付で学校を退職したことが18日、分かった。後任の監督には教え子の中元健二コーチ(33)が就く。新氏は当面、外部アドバイザーの立場で陸上部の指導を続けるという。

 兵庫県出身の新氏は倉敷高(当時は岡山日大高)が1978年に都大路に初出場した時の主将。日大、実業団を経て86年に母校のコーチとなり、94年から監督に就任した。卓越した指導力で全国屈指の強豪に育て上げ、全国高校駅伝は2016年を皮切りに18、22年に優勝。22年は2時間1分10秒の大会新記録を樹立した。この間、連続出場を歴代最多の45年に伸ばした。全国都道府県対抗男子駅伝の岡山県チームも01年から率い、今年1月には過去最高の5位入賞を果たした。

 昨年末の3度目の栄冠を区切りに後進に道を譲る決断をしたという新氏は「(優勝メンバーが残っている)良い状態で次にたすきをつなぎたかった。初の連覇を目指すチームと次期監督をサポートしたい」と話した。

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