「ファンとともにB2へ」ベルテックス静岡・岡田雄三の誓い 21日から昇格かけたプレーオフ

バスケットボールB3・ベルテックス静岡は、B2リーグへの昇格を懸けたプレーオフに挑みます。今季のB3は、プレーオフ制度を設け、レギュラーシーズンの上位8チームによって、トーナメント形式で争います。

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3試合中、先に2勝したチームが勝ち上がり。B2へ自動昇格できるのは、上位2つのチームと狭き門。B2昇格には6位の東京ユナイテッド、そして、すでに勝ち上がりを決めている埼玉ブロンコス(リーグ2位)との準決勝を勝ち上がって、決勝まで進まなければいけません。

強敵との戦いになりますが、4月21日からのプレーオフ1回戦に臨むベルテックス静岡のキャプテンPG岡田雄三選手(27)=静岡県三島市出身=に迫りました。

「みんなでB2に」と決意を固める岡田雄三選手

<ベルテックス静岡 岡田雄三選手>

「ファンのみなさんにも一緒に戦ってもらい、一緒にB2に行きたい」

2018年に発足したベルテックス静岡。2019-2020シーズンからB3に参入。初年度こそリーグ10位に終わりましたが、2年目は4位、3年目には3位と、徐々に順位を上げてきました。

そして、4年目。B2昇格を目指す勝負のシーズンに期待を背負って新キャプテンに就任したのが岡田雄三選手です。

<岡田雄三選手>

「今年でプロキャリア2年目なので、チーム全体をベテランみたいにまとめることはできないが、(PGという)ポジション的にも、そのコミュニケーションというところはすごく大事なので、細かな話し合いとか、シーズンを通して意識してやってきた」

岡田選手は、2021年にベルテックスに加入。ポイントガード(PG)としてゲームを組み立てながら、スピードがあるドリブルで、自らも点を取りに行くことができるプレイヤーです。

この岡田選手をキャプテンに据え、始動した新生ベルテックスは、2022-2023シーズン開幕前からセンセーショナルな試合を見せます。プレシーズンマッチで、B1リーグの三遠ネオフェニックスに勝利しました。

<岡田雄三選手>

「(B1三遠相手に勝利したことは)今年、こういうバスケをやれば、いい結果が出るというチームの自信になった」

格上相手に勝利を収めた勢いそのままに、ベルテックスの快進撃が始まります。13連勝で、一時はリーグ首位へと躍り出ます。そして、2023年2月にはプレーオフ進出を早々に決めました。

<岡田雄三選手>

「ディフェンスの部分で失点数が少ないところは一番の強み。そこから速攻に持っていくのが特徴だと思うし、1人で30点、40点取れる選手はいないが、たくさん点を取る選手が日替わりで変わっていくのが、今年のチームの特徴だと思う」

快進撃を続けるベルテックスを応援しようと、4月2日に行われたホーム最終戦には、1,400人を超えるファンが集まりました。

試合は第2Q(クォーター)まで一進一退の攻防で、大接戦の展開。そんな時、頼りになるのが岡田選手。岡田選手の連続ポイントでチームが勢いに乗ると、その後も大活躍。チーム最多の24得点を挙げ、見事、ホーム最終戦を勝利で飾りました。

<岡田雄三選手>

「『今年こそ』っていうのは、チームもファンのみなさんも持っていると思うので、期待を裏切らないようにやらないといけないし、(ベルテックスを)知らない人に知ってもらって、応援してもらうことがすごい大事な部分だなと思うので、そうなると、やはりB2に昇格して、注目度を増すっていうのは、必須条件だと思う」

悲願のB2昇格をかけて臨むプレーオフで、岡田キャプテンが期待するのは、2人のチームメイト。

<岡田雄三選手>

「(プレーオフでは)勢いとか、流れを変える選手は必ず必要になると思うので、そういった意味では、山田選手やアレクシス選手(に期待したい)」

注目はPG山田安斗夢選手(25)、そして、SFアレクシス・エールセネル選手(35)です。

<岡田雄三選手>

「(山田選手は)得点も取れるし、アシストもできる。ファールをもらってきて、フリースロー、というのもできるので、そういったところを積極的にやってもらえば。アレクシス選手も流れの中でのオフェンスが得意。(レギュラーシーズンでも)特に流れが悪い時間帯では、ドライブやスリーポイント(シュート)でチームを助けてくれたシーンは何度もあったので、プレーオフでもそういった場面を見せてくれたら」

レギュラーシーズンを3位で終えたベルテックス。4月9日に誕生日を迎えたPF加納誠也選手(34)にサプライズでケーキを用意するなど、チームの雰囲気も最高。一丸となって、B2昇格を目指します。

<岡田雄三選手>

「B2昇格、B3優勝まで、すごい厳しい戦いになると思うが、1年間やってきたことをしっかりとチームで発揮するので、ファンのみなさんに一緒に戦ってもらえたいたい。一緒にB2に行きたい」

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