ダウンスイングばかり意識してもヘッド軌道は変わらない 内田ことこ

初優勝が待たれる期待の若手実力派が登場!

今季も「ダイキンオーキッドレディス」24位 「アクサレディス」25位と好調

今回から登場する女子プロは、2021年プロテストに一発合格し、昨季はレギュラーツアーで2度のトップ10入りを果たした若手実力派の内田ことこプロ。今季もQT上位の資格でレギュラーツアーに参戦し、初優勝が期待される選手の一人だ。そんな彼女がプレーする上で大切にしていることや、アベレージゴルファーでもスコアアップできる効果的な練習メニューを教えてくれる。

「ミート率が上がらない悩み」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーXさんの悩み】
「頑固なカット軌道を修正していたら、今度はインサイドアウトが強くなり、プッシュアウトと引っかけが頻発…。正しい軌道で振るには、どんな練習をすれば良いですか?

【内田ことこのレスキュー回答】
私もインサイドアウトの軌道が強く、右へのプッシュが悩みでした。そんな軌道を矯正しようと練習してきましたが、主に取り組んだのはダウンスイングを意識することではなく、フォローのイメージを変えること。フォローの意識を強く持つことで、理想的なストレート軌道が身につきます。

1. ダウンよりフォローを意識する

ダウン→フォローではなく フォロー→ダウンの考え方(撮影/中野義昌)

ダウンスイングばかり意識する人は多いですが、それではインパクトが緩んでしまったり、形を意識しすぎて上体が縮こまってしまう危険性が高いです。フォローを意識することで、ダウンの軌道も自然と改善されるものと発想を転換させましょう。

2. 地面にラインを引いて練習する

ボールの先10cmほど開けてスティックを置く(撮影/中野義昌)

フォローを意識するには、スティックを地面に置いて打つドリルがお勧め。ターゲットに向けて置いたライン上を、インパクトゾーンでなぞるように振ります。繰り返しヘッド軌道を確認することで、目や体がスピード感に慣れてくることが理想です。

3. 胸が正面を向き続けること

胸が開くとアオリ打ちとなり極端なインサイドアウトに(右×)(撮影/中野義昌)

スティック上をなぞるには、腕の動きより胸の向きがポイント。切り返しからフォローまで、常に胸が正面(ボール方向)を向き続ければOKです。頭ではなく胸=大きな“幹”となる胴体を正対させておくことで、体のブレを防ぎ、正しいヘッド軌道を生み出します。

【今回のまとめ】練習前にラインを引こう♪

フォローでつくる“ことこ流”スイング理論(撮影/中野義昌)

・ダウンよりフォローを意識する。
・地面にラインを引いて練習する。
が正面を向き続けること。

取材協力/東松苑ゴルフ倶楽部

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