【別府】四半世紀にわたり別府―大阪で乗客を運んできたフェリー「さんふらわあ こばると」が13日、最終運航を迎えた。別府市の別府国際観光港には約100人の市民や熱心なファンが駆けつけ、大阪へと向かうこばるとを見送った。
集まった人たちはフェリーに向かってケミカルライトを振り、スマートフォンで撮影。出港の時間になると船上の乗客が紙テープを投げ、港では別れを惜しみ手を振っていた。
15日には、同船に代わって運航する新造船「むらさき」が同港に初入港。市の宣伝部長「べっぴょん」らが出迎えた。
むらさきは、燃料に液化天然ガス(LNG)を採用。全長199.9メートルで、旅客定員は716人。今年1月には「あいぼり」が運航を終了し、むらさきの姉妹船で同型の「くれない」が就航していた。
フェリーさんふらわあの担当者は「こばるとは、たくさんの人に愛されて最終運航を迎えた。むらさきにはその歴史を引き継いでもらいたい」と話していた。