レイズの先発左腕スプリングスがトミー・ジョン手術濃厚で今季絶望か

メジャーリーグ公式サイトのライターを務めるブライアン・マーフィー記者が関係者から得た情報によると、開幕13連勝に大きく貢献していたレイズの先発左腕ジェフリー・スプリングスがトミー・ジョン手術を受ける可能性が濃厚となっているようだ。スプリングスは日本時間4月14日の試合で、4回の先頭打者に3球目を投じた際に左肘に違和感を覚え途中降板となっていた。降板前には投球練習も行っており軽傷であることが期待されていたが、無念の長期離脱となりそうだ。

現在30歳のスプリングスは2018年にレンジャーズでメジャーデビュー。レイズに加入した2021年まではほとんどリリーフとして102試合に登板していたが、昨シーズン序盤に先発転向すると徐々に信頼を勝ち取り、最終的に135回1/3を投げて9勝5敗、防御率2.46、144奪三振の好成績を残していた。今季も開幕から絶好調で、2試合に先発して13回無失点で2連勝、奪三振19の好投を見せていたが、3登板目で初失点を許すと試合途中で負傷降板となった。

レイズはスプリングス負傷の前日にメジャーデビューを果たしていた若手右腕のタジュ・ブラッドリーを代役として再昇格させている。さらには故障者リスト入りしていたザック・エフリンも今月中に復帰する予定で、右のエースであるタイラー・グラスノーも5月半ばには戦列に戻るメドが立っている。スプリングスの離脱が痛手であることは間違いないが、レイズは先発・ブルペンともに層が厚く、ダメージは最小限で食い止めることができそうだ。

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