性暴力予防のポスター使用中止に 内閣府、別作品と類似

内閣府が「若年層の性暴力被害予防月間」の一環で製作した啓発ポスター

 内閣府は18日夜、若者の性暴力被害予防を啓発するポスターについて、別のイラストレーターの作品と類似しているとの指摘を受け、使用を中止したと発表した。製作は凸版印刷(東京)が請け負った。内閣府の担当者は19日、記者会見し「不適切な点があったことは極めて遺憾で、イラストレーターに深くおわびする」と陳謝した。

 ポスターは「若年層の性暴力被害予防月間」の一環で製作し、約1万6千枚を印刷。全国の鉄道駅や大学に配布し、掲示を呼びかけていた。配布済みのものは可能な限り回収するという。

 内閣府によると、イラストレーターの、たなかみさきさんの作品と似ているとの指摘があった。凸版印刷に確認したところ、同社から「作品を参考にした。類似性のチェックが不十分だった」との報告があったという。

記者会見で陳謝する内閣府の担当者=19日午前、東京都千代田区

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