第57回岡山県書道連盟展(同連盟、山陽新聞社主催)が19日、岡山市北区天神町の県天神山文化プラザで始まった。県書壇を代表する書家たちの新作433点が並び、訪れた愛好家らが味わい深い墨の美を楽しんでいる。
同連盟の若手からベテランまでが研さんの成果を披露しようと、毎年この時期に開催。漢字・かな・漢字かな交じりのジャンルや会派を超えて、1人1点を出品する。
古今和歌集から5首を記した中池竺舟会長のかな書は、太細でメリハリを付けたしなやかな線が若草色の料紙に舞う。澤田虚遊常任顧問の漢字は豪快な筆致で迫力がある。現代詩や歌の歌詞など、お気に入りの言葉を読みやすくつづった「親しみの書」のコーナーもあり、入場者は文字と余白のバランスや流れるような筆線などを熱心に鑑賞していた。
会期は23日まで。入場無料。