大規模災害に備えて認定 「防災エキスパート」の役割とは?【こつこつ防災】

防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。皆さんは「防災エキスパート」という言葉を聞いたことはありますか? これは大規模災害に備えて各地方の整備局が認定しているものです。

4月、四国地方整備局で「四国地方防災エキスパート」の登録認定式が行われました。

「防災エキスパート制度」は、地震や台風などの大規模災害が発生した時に支援活動にあたるボランティアを登録するもので、四国地方整備局では2004年に始まりました。

登録の対象は、空港や港に関して専門的な知識を持っている四国地方整備局のOBです。今回は新たに5人が認定され、全体の認定登録者は31人になりました。

(防災エキスパート[香川地区]/矢野茂さん)
「現役時代に培った港湾空港関係の知識を生かして、防災訓練とかを通じて、今後来るであろう災害等に備えていきたいと思っております」

「防災エキスパート」は、災害に備えて四国地方整備局などが行う訓練や講習会に参加。2018年7月の西日本豪雨では、船を使って愛媛県に飲み水などを届ける支援活動をしました。

(防災エキスパート 本部リーダー/礒田賢一さん)
「西日本豪雨の時には松山市内でペットボトルが枯渇してしまいまして、香川県内でペットボトルを調達して松山港湾に送って給水支援をした」

(四国地方整備局 港湾危機管理官/遠山憲二さん)
「これまで培ったこられた貴重な経験と知識をいかんなく発揮していただいて、一緒に手を携えて対応していきたい」

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