京都・笠置の2人死傷事故 トラックを居眠り運転、42歳被告に禁錮2年8月の実刑判決

京都地裁

 京都府笠置町で昨年9月、トラックが軽ワゴン車と正面衝突し夫妻が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた元トラック運転手の男性(42)に、京都地裁は19日、禁錮2年8月(求刑禁錮4年)を言い渡した。

 判決などによると、昨年9月21日午後1時半ごろ、同町の国道163号でトラックを居眠り状態で運転し、対向車線にはみ出して軽ワゴン車と正面衝突。同車の山本隆雄さん=当時(65)=を死亡させ、同乗の妻倫代さん(65)に重傷を負わせた。

 判決理由で増田啓祐裁判官は、男性が「記憶にない」と主張していた居眠り運転について、ドライブレコーダーの映像などから「眠気を認識していなかったとは考えられない」と指摘。過失の程度は大きく実刑は免れないと判断した。

 判決を受け、夫妻の長女星野亜季さん(35)は「事故はいろんな人を巻きこんで不幸にする。安全運転の意識を持つ人が増えれば」と願った。

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