カーフェリー「こがね丸」 直江津港に到着 佐渡汽船小木-直江津、29日就航へ

 佐渡汽船の小木(佐渡市)―直江津(上越市)航路に29日就航するカーフェリー「こがね丸」(2483トン)が19日、直江津港に到着した。

直江津港に入港したカーフェリー「こがね丸」(19日午前9時ごろ)

今後は習熟訓練のため小木港との間を航海し、就航に備える。最大旅客定員は584人、車両は大型バス5台、乗用車64台、二輪車10台を搭載できる。
 こがね丸は17日、広島県尾道市の造船会社を出港。瀬戸内海、日本海を経て19日午前9時に直江津港に到着した。こがね丸は2月から尾道市の造船会社で改造や塗装などの船体整備を行い、3月25日に就航する予定だったが、車両の乗降時に上げ下げする「ランプドア」に必要な部品交換のため、4月29日に延期されていた。
 小木―直江津航路にカーフェリーが就航するのは、2020年まで就航した「あかね」以来3年ぶり。その後、ジェットフォイルでの運航に替わった。佐渡汽船によると、今年の予約は前年比126%と好調だ。
 同社の伊藤崇営業企画課長は「直江津港に『こがね丸』が到着し、うれしい。県と上越市、佐渡市のバックアップに感謝している。『佐渡島の金山』世界遺産登録に向け、今年は物流も人の移動も大事な一年になる」と話していた。
 こがね丸は11月12日まで、小木―直江津を1日2往復する。

© 株式会社上越タイムス社