ハンセン病隔離の歴史学ぶツアー 長島愛生園、5~9月に7回実施

長島愛生園

 瀬戸内市の長島にある国立ハンセン病療養所・長島愛生園は5~9月、国の隔離政策を象徴する遺構などを巡るツアーを7回行う。

 長島は1988年に邑久長島大橋が架かるまでは離島。ツアーではJR日生駅(備前市)近くの桟橋から船に乗って愛生園の桟橋から上陸し、入所者の体験に思いをはせる。患者が最初に入った収容所(回春寮)▽逃げ出した人らを罰として閉じ込めた監房跡▽各種資料を展示する歴史館―などを同館学芸員の案内で見て回る。

 日程は5月13、27日、6月10日、7月8日、8月19日、9月9、30日。各回午後0時半~4時40分で定員先着60人。無料。同様のツアーは2015年から行われている。歴史館のウェブサイトからか電話(0869―25―0321)で申し込む。

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