長崎くんち 踊町発表 万屋町「鯨の潮吹き」など奉納 4年ぶりの開催

2013年の長崎くんちで奉納された万屋町の「鯨の潮吹き」=長崎市、諏訪神社

 長崎伝統芸能振興会は19日、長崎市上西山町の諏訪神社の秋の大祭、長崎くんち(10月7~9日)の踊町(おどりちょう)と演(だ)し物を発表した。4年ぶりの開催となる今年は、万屋町の「鯨の潮吹き」など計6カ町が長崎の秋を盛り上げる。

長崎くんちの今年の踊り町と演し物

 踊町と演し物は▽桶屋町「本踊(おどり)」▽栄町「阿蘭陀(おらんだ)万歳(まんざい)」▽万屋町「鯨の潮吹き」▽本石灰町「御朱印船」▽船大工町「川船」▽丸山町「本踊」(小屋入りでの清祓順(きよはらい))。それぞれ傘鉾(かさぼこ)も奉納する。
 踊町組合の幹事町を務める本石灰町自治会顧問の山口哲治さん(73)は4年ぶりに迎える本番に「これまでも原爆投下、長崎大水害などの復興で市民の心のよりどころとしての役割を果たしてきた。今回もくんちが市民の元気と活力になれば」と意気込みを語った。
 各踊町は6月1日の小屋入り後、7月下旬から本格的な稽古を開始する。10月3日の「庭見せ」で傘鉾や本番で着用する衣装などを展示し、同4日の「人数揃(にいぞろ)い」では演し物の仕上がりを披露する。同7日はお下りの後に傘鉾パレードを予定している。

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