英王室や出演者からも批判相次ぐ『ザ・クラウン』 チャールズ皇太子とカミラ夫人の結婚式で幕

人気ドラマ『ザ・クラウン』は、チャールズ皇太子とカミラ・パーカー・ボウルズの結婚式で幕を閉じる。ネットフリックスの同王室ドラマシリーズ は、英国王室からの批判にも直面しているが、視聴者にダイアナ妃の死の描写に対する怒りを乗り越えるような「温かく幸せな」感情を抱けるポジティブさで物語の締めくくりを考えているという。

チャールズ皇太子とカミラ夫人を演じるドミニク・ウェストとオリビア・ウィリアムズは今週、結婚式のシーンを撮影することになっており、2005年に実際のカップルが結婚式を挙げたウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂の代わりにヨーク大聖堂が使われる予定だ。

ある関係者はデイリー・メール紙にこう語っている。「何か月前から、この番組はダイアナ妃の死を冷酷に伝えることで大衆を煽り、それゆえウィリアム王子とヘンリー王子を不必要に動揺させているように感じられました」「だから、これほどきれいに終わらせるという決定は、彼らが無神経であるという認識を変え、視聴者に悪い印象を残さないよう望んでいるのです」「チャールズ皇太子とカミラ夫人の結婚式シーンは、君主制の歴史の中で真の祝典となり、本当に幸せな瞬間となるでしょう。国王の戴冠式の年にもぴったりです」「しかし、番組に携わっているスタッフの中には、このすべてがダイアナ妃の悲劇的な死を再現することで視聴者が酷く動揺しないようネットフリックスを守るための皮肉な動きだと見る者もいます」

今年初め『ザ・クラウン』シリーズ3と4でマーガレット王女を演じたヘレナ・ボナム・カーターは、番組終了の時期が来たと示唆。オブザーバー紙に こう語っている。「注意して言わないといけないけど、実際続けるべきではないと思う」「自分も出演して、自分のエピソードも大好きだったけど、今は全然違う。『ザ・クラウン』 が始まった頃は歴史的なドラマだったけど、今は現代に墜落している。でも、それは彼ら次第よ」

ヘレナは以前、ピーター・モーガン原作・脚本の同ドラマには、視聴者にドキュメンタリーを見ているわけではないことを思い出させる「道徳的責任」 があると言っていた

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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