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2023年4月20日に公開された動画ではゲストに福岡市長の高島宗一郎氏をお招きし、選挙に強い理由と改革の難しさについて語っていただきました。
史上最多得票数を更新し続けた秘訣とは?
【このトピックのポイント】
・政策実現のために活動し続ける姿勢に対する評価が選挙の強さにつながった
・新型コロナウイルス感染症対策は首長の本物と偽物を浮き彫りにした
・「福岡市屋台基本条例」は屋台賛成派・反対派両方から反発を受けて大変だった
高島氏のプロフィールは以下の通りです。
「スピードが最大の付加価値」「決断がリーダーの仕事」など、様々な改革に取り組む行動原理をうかがわせるお話を聞くことができました。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして高島氏に回答していただきました。
選挙に強い理由は?
高島氏は2010年に福岡市長選挙に最年少で当選すると、その後は選挙のたびに史上最多得票数を更新し続けてきました。選挙に強い政治家になるためにアナウンサーの道を選んだとのことですが、アナウンサーというだけでこれだけの結果を出すことは考えられません。
1期目の当選については、「(自分に)投票する市民自体がイノベーティブだった」と高島氏はコメント。
当選後は政治・行政のタブーが分からず大変な目にもあったとのことですが、臆することなく活動し続ける姿勢に対する評価が2期目の当選につながったと振り返りました。
3期目以降の当選は、それまでに蒔いた種が結実した結果と高島氏は分析。その代表として進行中の都市開発プロジェクト「天神ビッグバン」を挙げました。
政策実現のために常に動き続ける姿勢が、有権者からの信頼や期待につながったとのことです。
また、高島氏は新型コロナウイルス感染症の対策についても言及。統一地方選挙を含む昨今の選挙について、市民のために対策に奔走した首長が再選する一方で、国からの指示待ち状態になっていた首長は期を重ねた現職でも落選していたとのことです。
「首長によって街が違ってくるというのは市民の目にも明らかになった」と振り返る高島氏。「市民が困ったときに本当に動けるかというところに、本物と偽物の違いは出てくるんじゃないかな」とコメントしました。
改革を推進するにあたって抵抗はどんなもの?
これまで様々な改革に取り組んできた高島氏。難しかったものについて聞かれると2013年に施行された「福岡市屋台基本条例」を挙げました。
地元の常連や観光客に愛される福岡の屋台ですが、1代限りの営業という制約の影響もありその数は減りつつありました。
屋台を福岡のコンテンツとして残したいと考えた高島氏は条例を制定。屋台の位置づけを明確にし、それまでなかった公募制を導入しました。
しかしこの条例に対しては賛成・反対いずれの立場からも不満が噴出。
高島氏は「一番きつい状況」と振り返りました。
近隣の企業や住民からは衛生面の問題や騒音、酔っ払いの迷惑行為などから屋台を存続させることに否定的な声がありました。
一方で屋台を営業している側からは、既得権益を守りたいがゆえに条例制定に反対する声があがりました。
高島氏「今やっている人からは余計なことするなって言われるし、なくなると思ってた人からも文句を言われるっていうね」
MC鈴木邦和「最終的にどうやって納得してもらったんですか?」
当時はメディアに相当叩かれたとのことですが「分かり合うということもなく文句を言われながら手続きを進めた」「後世になったら評価してもらえると信じて進めた」と高島氏。
現在は公募によって今までにないコンセプトの屋台が立ち、新たな賑わいを見せているとのことです。
高島氏「みんなの合意を得るまで待っていたら、予算はかかるし屋台はなくなる」「ずっと待ってていいのかって言うとそうでもないと思うし、大変でしたね」
MC鈴木「結果を見せて初めてわかる部分もあるから、その過程ではなかなか理解されなくても、政治家は先を見据えて正しいことをやらなきゃいけない」
動画本編はこちら!
賀詞交歓会には一切出席しない!高島氏の意図とは?
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