東京都町田市出身のサッカー選手で「最強の5人」はこれ!次点で21歳のMFも

東京都町田市をホームとするFC町田ゼルビアが今季、明治安田生命J2リーグで首位に立っている。

FC町田ゼルビアは街クラブであるFC町田のトップチームとして1989年に創設。東京都リーグ時代の1997年に現在の名称となった。2012年には悲願のJリーグ参入を果たしたものの、翌年にまさかのJFL降格。多くのクラブと同様、壁をいくつも乗り越えて現在の快進撃に至っている。

そこで、都内屈指の“サッカーの街”として知られる町田市出身のサッカー選手で「最強の5人」を選出してみた。

太田宏介

1987年7月23日生まれ(35歳)

まずは2022年に地元へ戻りFC町田ゼルビアの一員となった元日本代表サイドバック。

麻布大渕野辺高校(現・麻布大学附属高校)から2006年に横浜FCでプロ入りすると、2年目にはJ1で17試合に出場。その後、清水エスパルス、FC東京とステップアップし、2014年と2015年にはJリーグベストイレブンに選出された。

日本代表としても7試合に出場。2016年から2017年にかけてオランダのフィテッセでプレーした経験も持つ。

現在町田では副キャプテンを務めており、様々な経験を伝えていくことも彼の役目だと言えるだろう。

秋元陽太

1987年7月11日生まれ(35歳)

続いては太田宏介と同じ月生まれの同級生GK。太田曰く、自身を最初にサッカーに誘ってくれたのが秋元だったという。

こちらは中学から横浜F・マリノスのアカデミーに進んでいたが、高校は町田GIONスタジアムのすぐそばにある野津田高校に通っていた。

2006年に横浜F・マリノスでトップ昇格。2012年に移籍した愛媛FCでレギュラーを獲得すると、2015年に加入した湘南ベルマーレでは守護神としてJ1昇格に貢献した。

2016年にFC東京へ引き抜かれたものの1年で湘南へ戻り、2020年に地元のFC町田ゼルビアへ。翌年、復帰した愛媛FCで1年プレーしたのち現役を引退した。現在は指導者となっている。

林健太郎

1972年8月29日生まれ(50歳)

卓越したゲームコントロールで中盤の底から試合を支配したボランチ。

高校は桐蔭学園へ進み、同級生には同じ町田市出身の福永泰、1学年上にはのちにヴェルディ川崎でチームメイトになる長谷部茂利がいた。

1995年に駒澤大学からヴェルディへ加入するとすぐさまその天才ぶりを発揮し、1年目から加茂周監督の日本代表に招集され2試合に出場。広い視野とプレービジョンを持つ大型MFとして期待された。

しかし独特のプレースタイルもあってか伸び悩み、2009年にヴァンフォーレ甲府で現役を引退。現在は2018年に暫定監督も務めたヴィッセル神戸のスカウトとなっている。

小林悠

1987年9月23日生まれ(35歳)

小林悠と太田宏介は麻布大渕野辺高校の同級生であり、チームメイトにはお笑い芸人・ぺこぱのシュウペイがいたことも知られている。

拓殖大学時代にMFからFWへコンバートされると得点センスが開花。特別指定選手として水戸ホーリーホックで2008年にJリーグデビューを飾っている。

川崎フロンターレに内定後、ひざの前十字靱帯を断裂する大怪我を負うがそれを乗り越え、プロ2年目の2011シーズンには早くも11ゴールを記録。

川崎のエースストライカーへと成長し、2017シーズン、キャプテンとして悲願の初タイトルとなるリーグ優勝に大きく貢献。個人としてもMVPと得点王に輝いた。

北澤豪

1968年8月10日生まれ(54歳)

最後は町田出身のフットボーラーとしては一番のレジェンド。

中学時代は読売ジュニアユースでプレーし、修徳高校から本田技研工業へ加入。1990-91シーズンの日本サッカーリーグ(JSL)では得点王に輝いた。

1991年に読売クラブへ移り、ヴェルディ川崎の一員としてJリーグ開幕戦に出場。華々しいチームメイトの中でも長髪をなびかせながらピッチを縦横無尽に走り回るさまは際立ち、Jリーグ創世期を彩るスターとして今も記憶されている。

残念ながら1998年のフランスワールドカップは大会直前でメンバー落ちをしてしまったが、日本代表でも長く活躍。引退後も解説者を務めながらJFAなど多方面で日本サッカーの発展と成長に寄与している。

なお、今回の5人には入らなかったが、近い将来入る可能性が十分ある存在として、U-22日本代表の藤田譲瑠チマを挙げたい。

ナイジェリア人の父と日本人の母との間に生まれた21歳のMFは、町田大蔵FCから東京ヴェルディのアカデミーを経て2020年にトップチームへ昇格。

1年目からチームの心臓として活躍すると、2021年には徳島ヴォルティス、2022年には横浜F・マリノスへステップアップを果たした。

マリノスではぶ厚い選手層に阻まれなかなかスタメンを確保できていないが、将来性は折り紙付き。

【関連記事】エースは中村俊輔!横浜市出身のサッカー選手で「最強のベストイレブン」はこれ

「町田市出身のジョエル」として世界に羽ばたく日もそう遠くないはずである。

© 株式会社ファッションニュース通信社