「Seven Sins(七つの大罪)」バーレスク版が復活 NYブルックリンの劇場で

By 「ニューヨーク直行便」安部かすみ

悪魔を演じるLEXXE。 (c) Alexander Sargent Seven Sins Company XIV

グラフィティやミューロ(壁画)だらけ、これぞ「ブルックリンの今」といったブッシュウィック地区。

突如現れる落書きだらけの怪しげな鉄製の重いドアを開けると、中ではモクモクと炊かれたお香のかほりが充満し、足を踏み入れた瞬間から五感を刺激しまくり。

ここは知る人ぞ知る「Company XIV(カンパニー・エックス・アイ・ヴィー)」の本拠地、Théâtre XIV(シアター・エックス・アイ・ヴィー)。

Théâtre XIV (c) Kasumi Abe

この日の公演は、昨年に続き3月31日から再演されている『Seven Sins(七つの大罪)』。

キリスト教で7つの罪とされる欲望、暴食、強欲、怠惰、憤怒、嫉妬、傲慢── これらの罪、快楽主義への誘惑、そして聖書で記されているアダムとイブが神の言いつけを破り禁断の果実(りんご)に手を出した罪と罰とともに、繰り広げられるストーリー展開。

バロック様式のバーレスク、バレエ、オペラ、キャバレーなどの要素に加え、サーカス、イリュージョン、ボールダンス、アスレチック・エリアル*などの要素もたっぷり。いつもながらにこの劇団の(演出、音響、衣装、照明も含めた)総合的なステージの芸術性の高さには感心することしきり。

(c) Kasumi Abe

果たしてアダムとイブ、そして悪魔はどうなっていくか?ぜひ劇場で、あなたの目で確かめて!


Seven Sins(七つの大罪)

会場:Théâtre XIV(シアター・エックス・アイ・ヴィー)

383 Troutman St, Brooklyn, NY 11237

21歳以上のみ入場可

劇場内のバーはクレジットカードのみ受け付け

予約&問い合わせ:Company XIV(カンパニー・エックス・アイ・ヴィー)


*アスレチック・エリアル(アリエル・ファブリック)とは?

ファブリックを軸に空中を自由自在に舞うパフォーマンス

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Text and photos by Kasumi Abe 無断転載禁止

© 安部かすみ