Colaboが若年被害女性支援の「バスカフェ」再開 1カ月ぶりに自主事業として

再開に当たって思いを語る仁藤代表=19日、東京都内

 虐待や性搾取の被害女性らを支援する一般社団法人「Colabo(コラボ)」が19日夜、約1カ月ぶりに東京都内で活動を再開した。都の若年被害女性等支援事業を受託し「バスカフェ」を開いてきたが、妨害を理由に都が中止を要請し、3月8日で休止。委託自体も同月末で終了したため、自主事業として再始動させた。

 コラボは虐待などで居場所のない女性とつながり、支援が必要な女性らを見つけるアウトリーチ活動として、バスカフェを月3回ほど開催してきた。

 都内在住の男性が昨秋、同事業の委託料に「不正受給がある」として住民監査を請求、交流サイト(SNS)などで「不正疑惑」を拡散した。それを契機にバスカフェへの妨害行為が激化。監査では経費の一部は認めなかったが、会計に不正はなく返還請求もなかった。しかし、コラボへの悪質な攻撃はいまだに続いている。

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