獅子舞 威勢よく 富山県南砺市の相倉合掌造り集落で春祭り

南砺市の世界遺産、相倉合掌造り集落で行われた春祭りの獅子舞

 富山県南砺市平地域の世界文化遺産・相倉合掌造り集落で20日、春祭りが始まり、住民らが4年ぶりに獅子舞を威勢よく練り回した。21日まで行う。

 練り回しは新型コロナウイルスの影響で取りやめていた。この日は獅子舞を継承する相倉青年会(中谷真也会長)のメンバーらが地主神社で舞を奉納した後、合掌造り家屋の前や神主宿となった圖書(ずしょ)家の前などで「よつたけ」「げんばやし」などの舞を披露した。

 集落には獅子とりができる子どもが10人おり、2班に分かれて2日間踊る。初日は中田蒼空(そら)さん(平中1年)と東山小雪さん(同)、中田桃李君(上平小1年)東山樹君(同小3年)が務め、竹の刀を手に躍動の舞を披露した。初めて獅子とりに挑戦した東山君は「疲れたけど楽しかった」と笑顔を見せた。

 集落には国内や外国から観光客が訪れ、盛んにカメラのシャッターを切っていた。

子どもたちが参加し、盛り上げた
天候に恵まれ、多くの人がシャッターを切った

© 株式会社北日本新聞社