加藤シゲアキ著『オルタネート』が今年の「新潮文庫の100冊」フェアの目玉書名に決定!

書店店頭の夏の風物詩となっている「新潮文庫の100冊」フェア。今年も7月1日より全国書店にてスタートする本フェアの目玉新刊として、加藤シゲアキ著『オルタネート』が選ばれた。加藤シゲアキの作品としては、昨年の『チュベローズで待ってる AGE22・AGE32』に続き二年連続となった。

「胸を張って、言わせてもらいます。本作は私、加藤シゲアキの代表作です。」

直木賞候補、吉川英治文学新人賞受賞、本屋大賞ノミネート、ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR 2021 小説部門第1位、高校生直木賞受賞……文壇からの高い評価と、読者からの熱烈な支持。その両者を獲得した加藤シゲアキ著『オルタネート』が、47年の歴史を誇る夏の文庫フェア「新潮文庫の100冊」における目玉新刊として全国書店で展開されることが決定した。夏目漱石『こころ』や太宰治『人間失格』といった古典から、人気作家によるベストセラー作品まで、古今東西の名作100書名を選りすぐった年間で最も大規模な文庫フェアだ。

昨年2022年は同じく加藤の作品、『チュベローズで待ってる AGE22・AGE32』が「新潮文庫の100冊」の目玉新刊となり話題を呼んだが、今年で2年連続の快挙となった。

  【加藤シゲアキ・コメント】
本作は、普段あまり本を読まない高校生にも小説の楽しさを知ってほしいと思って書きました。しかし蓋を開けてみれば高校生だけでなく、私より年上の方からもたくさんの反響をいただきました。著者が一番小説のポテンシャルを信じていなかったと反省しつつも、文庫化に際して改めて読み直したのですが、甦ってくるのはどれも美しい記憶でした。
『オルタネート』は、本当に私を遠くまで連れていってくれた。そしてテーマ同様、私を大きく育ててくれました。
こんなに自著に感謝することはこの先ないかもしれません。
胸を張って、言わせてもらいます。
本作は私、加藤シゲアキの代表作です。 ――加藤シゲアキ

【あらすじ】
高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。全国配信の料理コンテストで巻き起こった“悲劇”の後遺症に思い悩む蓉。母との軋轢により、“絶対真実の愛”を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津。高校を中退し、“亡霊の街”から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志。恋とは、友情とは、家族とは。そして、人と“繋がる”とは何か。デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、三人を待ち受ける未来とは一体―。“あの頃”の煌めき、そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。

【著者プロフィール】
加藤シゲアキ(かとう・しげあき)
1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。NEWS のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。以降『閃光スクランブル』、『Burn.-バーン-』、『傘をもたない蟻たちは』、『チュベローズで待ってるAGE22・AGE32』 とヒット作を生み出し続け、2020年3月には初のエッセイ集『できることならスティードで』を刊行。2020年11月刊行の長編小説『オルタネート』で吉川英治文学新人賞を受賞、本作は直木賞候補にもなった。アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

<書籍データ>

【タイトル】『オルタネート』
【著者名】加藤シゲアキ
【発売日】2023年6月26日(月)
【造本】文庫
【定価】990円 (税込)
【ISBN】978-4-10-104023-3
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