パナソニックエナジー、リチウムイオン電池をヘキサゴンプルス社に供給へ

パナソニック エナジー株式会社(以下、パナソニック エナジー)は、Hexagon Purus ASA(以下、ヘキサゴンプルス社)へ車載用リチウムイオン電池を複数年にわたり供給する契約を締結した。4月18日付のプレスリリースで明かしている。

パナソニック エナジーは、ヘキサゴンプルス社が独自に開発する大型車両用バッテリーシステム向けに、2026年初頭よりリチウムイオン電池を供給する予定だ。ヘキサゴンプルス社は、バッテリーシステムをカナダのブリティッシュコロンビア州で生産するという。

また、同契約により供給されるリチウムイオン電池は、パナソニック エナジーの米国カンザス州の新工場で生産される予定だ。このため、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に準拠するほか、2022年に成立した米国の「インフレ抑制法(IRA)」により米国を拠点とした電池製造者が受けられる補助金の対象となる見通しだ。

【車載電池工場建設へ】カンザス州、パナソニックエナジー申請の補助金承認

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▼関係者のコメント

■ヘキサゴンプルス社 CEO Morten Holum氏のコメント

電池のサプライチェーンを確保することは当社にとって重要であり、例えば、最近発表した日野モータースセールス U.S.A.株式会社との米国市場向けバッテリー電気式(BEV)大型商用車を生産する販売契約など、顧客との契約を実行するためです。パナソニック エナジーは電池の供給によって電気自動車を市場に普及させてきたパイオニアであり、その信頼性やイノベーションを重視する姿勢を含め、ヘキサゴンプルス社にとって理想的なパートナーです

■ヘキサゴンプルス社 上級副社長である Todd Sloan氏のコメント

私たちは、今回のパナソニック エナジーとの画期的な契約を発表することに大きな喜びを感じています。本契約により、北米における当社の優れたバッテリーシステムと車両インテグレーションの提供を一層確かなものにできます。

今回の契約は、当社の技術力の高さが評価されたことを示すものです。そして、当社顧客に高品質のソリューションを届けるための競争力あるプラットフォームを提供してくれることでしょう

■パナソニック エナジー社長執行役員の只信一生氏のコメント

ゼロエミッションのモビリティは、今後も重要度が高まり続けるでしょう。ヘキサゴンプルス社との契約は、革新的なバッテリー技術を提供し続ける当社のグローバル戦略において重要な一歩となります。ゼロエミッションの大型輸送向けバッテリーシステムの分野でトップクラスの技術を有するヘキサゴンプルス社と提携することで、当社はリチウムイオン電池業界の成長を牽引し、ゼロエミッションモビリティへの移行を加速していきます

(出典:パナソニック エナジー Webサイトより)

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