星野リゾート、EV充電の事前予約提供開始 充電器も23施設に設置

株式会社星野リゾート(以下、星野リゾート)は、EV充電器の国内23施設への設置が完了するとともに、充電スタンドの事前予約サービスを開始する。4月18日付のプレスリリースで明かした。

世界の自動車業界がカーボンニュートラルを掲げ、国内においては2035年までに電動車100%の新車販売を目指す旨が政府から発表されている。また、世界の観光産業が排出するCO

の半分は交通に起因しているといわれている。そのような背景から、同社は、環境への意識が高まるにつれてEV所有者、EVで旅をする人が増えてくることを踏まえ、今回の取り組みを実施したという。

バッテリー容量が大きい車も最近では増えてきているという背景から、同社は、今後は経路充電をせず、目的地充電のニーズが高まると予想しているという。しかし、一般的に普通充電器での充電時間は、8時間以上※かかる。このため、同社は、「宿泊施設で確実に充電できるのか」「いつの時間帯なら充電スタンドが空いているのか」といった点がEV利用者にとって気になるポイントになるとも推察している。

※ 500kwhを6kw出力で充電する場合の充電時間

このような背景から、同社は、滞在中の食事やアクティビティの予約と同様に、 EV充電スタンドの空き状況の確認や事前予約ができるサービスを導入し、EV利用者が安心して来館できるようにするという。利用料金は、1000円(税込)/泊で、一部従量課金の施設もあるとのことだ。さらに、同社グループの環境経営を代表する施設「星のや軽井沢」では、送迎車にEVを導入し、エコロジカルなリゾートとしてさらに進化すると述べている。

(出典:星野リゾート Webサイトより)

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