毎月20日、減塩メニュー 食塩3グラム以下 茨城県庁内のひばり食堂が提供

食塩3グラム以下の減塩メニューをPRする県の担当者=県庁生協のひばり食堂

生活習慣病の予防を推進しようと、茨城県が定めた「いばらき美味(おい)しおDay」(減塩の日)となる20日、県庁生協のひばり食堂で全品食塩3グラム以下の減塩メニューが提供された。県健康推進課は「減塩しても、おいしい食事を提供している。ぜひ、県民の皆さまに利用してもらいたい」とPRしている。

県によると、茨城県は脳梗塞など生活習慣病による死亡率が全国より高い。このため要因の一つの塩分摂取量を減らそうと2020年11月から毎月20日を減塩の日と定め、減塩運動を展開している。

この日は、県産レンコンやコメなどを使用したタイ料理「いばらきガパオ」(600円)やメンチカツ(300円)、ローズポークとんかつ定食(700円)、かけそば(380円)、ざるラーメン(430円)など30品以上の減塩メニューが登場。いずれも1食当たりの食塩相当量を3グラム以下に抑えた。

扇割勇志料理長(58)は「物足りなさを感じないように、だしを増やして調理法や味付けにこだわった」とし、「うまみ成分をふんだんに使うために、通常メニューよりも手間をかけている」と語った。

県では、食塩3グラム以下の減塩メニューなどを提供する店を「いばらき美味しおスタイル」の対象店舗としている。現在、県内で364店舗が同スタイルの指定などを受け、減塩メニューを提供。県の担当者は「健康づくりのきっかけとして、毎月20日の減塩の日を意識してもらいたい」と話した。

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