湯河原殺人・放火から8年 神奈川県警、チラシ千枚配り情報提供呼び掛け

事件を伝えるチラシを配り、情報提供を呼びかけた小田原署の正野署長(右)=JR湯河原駅

 神奈川県湯河原町宮下で2015年4月、民家が全焼し、住人の女性=当時(66)=が遺体で見つかった殺人・放火事件は未解決のまま、21日で発生から8年を迎えた。容疑者の逮捕には至っておらず、神奈川県警は同日朝、JR湯河原駅前でチラシ千枚を配って情報提供を呼びかけた。

 事件は15年4月21日午前6時ごろ、女性宅から出火して発覚した。焼け跡の寝室から、額に包丁が刺さった女性の遺体が見つかった。死亡推定時刻は午前5時ごろだった。顔や頭に複数の切り傷や刺し傷があり、鈍器で殴られた痕もあった。死因は脳挫滅だった。

 JR湯河原駅構内の防犯カメラには、現場の方向から歩いてくる身長約170センチの不審な人物の姿が写っていた。県警はこの人物が事件について何らかの情報を知っているとみて、県警のホームページで映像を公開している。

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