紫、黄、白 エビネの花かれん 半田山植物園で愛好家が展示会

色とりどりの花をつけたエビネ

 ラン科の多年草・エビネの展示会が21日、岡山市北区法界院の半田山植物園で始まった。紫や黄、白色のかれんな花が咲き誇り、来場者を楽しませている。23日まで。

 愛好家グループ「備前彩香えびね会」が主催。エビに似た根の形が名前の由来で、茎に約3センチの花をつける。山野に自生するが乱獲などで個体数は減少し、県版レッドデータブック2020で絶滅危惧2類に指定される。

 会場には会員7人が自宅で育てた約100鉢を展示。ジエビネやキエビネといった原種や交配種など、さまざまな色と形の花が並び、訪れた人は香りを楽しんだり写真に収めたりしていた。

 女性(71)=同市中区=は「どれも色鮮やかで素晴らしい。育てた方の愛情が伝わってきますね」と話していた。株の販売もある。

 入場無料。午前9時~午後4時半。23日は正午まで。

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