「少し悔しい」畑岡奈紗は悲願へ3打差9位スタート

悲願のメジャー制覇へ上々の初日(撮影/村上航)

◇米国女子メジャー◇シェブロン選手権 初日(20日)◇ザ・クラブatカールストン・ウッズ ジャック・ニクラスシグネチャーC(テキサス州)◇6884yd(パー72)

悲願のメジャー初制覇を狙う畑岡奈紗は4バーディ、2ボギーの「70」で回り、首位と3打差の2アンダー9位につける上々のスタートを切った。

出だし10番でいきなりティショットを右の林に打ち込んでボギーが先行。それでも11番、13番(パー5)とバーディを重ねて早い段階からアンダーパーグループでの争いに加わった。

フェアウェイキープ失敗は2ホールだけ(撮影/村上航)

「最初のボギー以外は落ち着いてプレーできていたと思いますし、チャンスをうまく生かせていた」とうなずく前半を2アンダーで折り返し、後半1番を終えたところで雷雲接近による中断を挟んだ。

トップの5アンダーをターゲットに据えた再開後は2番、3番(パー3)と我慢のパーセーブを重ねる展開。特に3番は「いいショットが奥に外れてしまった」というピンチから得意のバンカーショットでしのぎ、4番(パー5)のバーディにつなげた。

チャンスにつけきれなかった終盤を反省(撮影/村上航)

悔やんだのは終盤のプレーだ。左手前にピンが切られた7番(パー3)は「獲れるピン位置」と果敢にアクセルを踏み込んだホール。ショートサイドのガードバンカーに落とし、ギリギリを狙ったリカバリーもグリーンに乗せられずボギーをたたいた。深い右ラフからの3打目をうまく寄せた8番(パー5)も「外しちゃいけないところに行ってしまった」。バーディパットがわずかに左を抜けた結果よりも過程への反省を忘れない。

「5番以降、なかなかバーディチャンスにつかなかった、(そこで)獲れなかったというところが少し悔しいですね」とシビアな自己分析も頂点を見据えるからこそ。午前7時59分(日本時間午後9時59分)と早朝にティオフする2日目も上だけを見て戦う。

要所でミドルパットも入った(撮影/村上航)

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