韓国では若者を中心にウイスキーを炭酸水で割ったハイボールがブームだ。日本の流行が伝わったといわれ、ハイボールに使う日本製ウイスキーの銘柄の人気が沸騰。日本を大幅に上回る高値販売や訪日客の大量購入も目立ち、ブームは今後一段と加速しそうだ。
「角ハイボール」で有名なサントリーのウイスキー「角瓶」は、日本でハイボール用銘柄の代表格とされる。韓国でも「香りがマイルドでハイボールに最適」(30代女性)と人気に火が付いた。
韓国では1本(700ミリリットル)4万ウォン(約4千円)前後と、日本の価格の2倍以上することが多いが、店頭に並ぶとすぐに売り切れるという。訪日観光中に角瓶を大量に「爆買い」する人も増えている。
日本ではウイスキー市場が少子化などで縮小する中、メーカーが2007年ごろからハイボールに力を入れた。
それから約15年後、コロナ対策のため、外食を控え、自宅で酒を飲む「家飲み」が増えた韓国で、自分好みの味を作れるハイボールが爆発的なヒットとなった。(NNA=共同)