故エリザベス女王「辞任できません」と語っていた 元カンタベリー大主教が明かす

故エリザベス女王は元カンタベリー大主教から辞表を提出された際、自身は「降伏できない」と話したという。1991年から2002年まで大主教を務めたジョージ・ケアリー卿が辞任の際に女王と交わした会話を振り返った。

しかし、ケアリー卿は実際には女王は自身の座を放棄することなどは考えていなかったとして英ITVの新ドキュメンタリー「ザ・リアル・クラウン:インサイド・ザ・ハウス・オブ・ウィンザー」の中で、こう語っている。「辞表を渡すために一度女王に会いに行ったことがあります。『女王陛下、その時が来ました』と言ったんです」「すると彼女は私を見て『あなた方は来ては去って行きますが、私は辞任できませんし、降伏もできません。続けて行くしかないのです』っていうようなことをおっしゃったんです」「そこで私は『主は70歳で去るように私に言っています』と言ったんです。しかし、彼女が去ってゆくことはなかったでしょう」

1997年にダイアナ妃の葬儀を司ったケアリー卿は、ロンドンのペッカム地区で当時チャールズ国王と交際し始めたばかりのカミラ王妃と極秘で会っていたことも明かしている。「彼女が表のドアから入ってきて、私たちは会い、一緒にコーヒーを飲みました。彼女には感銘を受けましたよ」「とても素敵な方でしたし、非常にきちんとした装いで、とても知的で、私達は本当に楽しい会話をしましたよ」「そして私たちは彼女とチャールズとの交際について話しました。彼らが10代の時までさかのぼったりしてね。そして、彼女がその場を去った後、私はこう言ったんです。『チャールズと深く愛し合っている非常に良い人間としてしか彼女を扱うことができない』とね」「そして、舞台裏で他の人と話す時、そのことが影響し、前へ進むものであることを願いました。そうなったと思いますよ」と語った。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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