“車いす患者転倒させ蹴る“”顔叩く” 精神科病院の違反行為認定 改善計画提出求める=静岡県

静岡県沼津市の精神科病院で職員2人が入院患者に対し虐待行為をした問題で、精神保健福祉法に違反したとして静岡県は4月21日、病院側に改善計画書を提出するよう指導しました。

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虐待の瞬間のカメラ映像

沼津市の精神科病院「ふれあい沼津ホスピタル」では、2022年9月、男性看護師が車いすの患者を転倒させて足で蹴って軽傷を負わせたほか、男性准看護師が個室で患者の顔を叩いたり足を蹴ったりしたことが明らかになっています。

県は2022年12月から2023年4月まで病院職員や患者を対象に実施した調査で、これらの暴行が精神保健福祉法に違反すると認定しました。

県は21日、病院側に改善計画書の提出を求め、病院側は5月17日までに、原因の検証や患者の尊厳を侵害する行為を防ぐための措置などをまとめることになります。

県はこのほかに別の職員が患者に暴行していたという情報を把握していて、追加調査を実施しています。

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