「他の品種に絶対負けたくない」 生産者の情熱…ソラマメの新品種「清水一寸媛の房」

愛媛が全国有数の生産量を誇るソラマメが旬を迎え、愛媛県松山市内では新しい品種の収獲が行われています。

JAによると、愛媛は全国4位のソラマメの産地。
松山市志津川町にある岡本和夫さんが所有する畑でも、収穫が最盛期を迎えています。

(岡本和夫さん)
「うれしいよ、大きいのがなっていたらね。」

実はこのソラマメ、「清水一寸 媛の房(ひめのふさ)」という去年、新たに登録された品種なんです。

同じく志津川町で農業を営んでいた山本文則さんが、およそ30年前、突然変異していた清水一寸を発見。以降、改良を重ねてきました。

(山本文則さん)
「(他の品種に)絶対負けたくない。せっかくおいしいソラマメを残したいという気持ち。」

媛の房の特長は実の多さ。
通常の清水一寸はひとさやに2粒ほどですが、媛の房は3粒以上、多いものでは5~6粒入っているため、面積当たりの収穫量も1.5倍から2倍になるということです。

その気になるお味は…?
山本さんの奥さんに調理していただいた、焼きソラマメをいただきました。

(記者試食)
「うーん、甘い!とれたてでうまみがギュギュっと詰まってますね。」

山本さんによると、現在11軒の農家が媛の房を生産していて、5月初めごろまで松山市内の産直市などで販売されるということです。

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