広島サミットでも配備 ガソリン放火に対応「火災抑制」機器 広島市消防局

G7広島サミットに向けた消防活動に役立ててもらおうと、広島市消防局に、火が燃え広がることを防ぐ「火災抑制剤放射器」が寄贈されました。

寄贈されたのは、東京都の防災機器メーカー「日本ドライケミカル」が開発した火災抑制剤放射器です。ガソリンを使った放火や交通事故による車のガソリン漏れなどの現場で大規模な火災を未然に防ぐことが期待されています。

ガソリンがかけられた衣服に火を近づけると一気に燃え広がりましたが、放射器を使用すると…

坂本可織 記者
「衣類やイスのシートに火を近づけても、このように引火することはありません」

放射すると泡状の薬剤が油の表面を覆って、着火や燃え広がるのを防ぐことができます。

寄贈式では、日本ドライケミカルの 遠山栄一 社長から広島市消防局の 勝田博文 局長に火災抑制剤放射器が手渡されました。

日本ドライケミカル 遠山栄一 社長
「G7が開催されるということで、こういう機器があることによって抑制効果になるでしょうし、いざというときに使っていただければ大きな事故を防ぐことができる」

放射器は、広島サミットの期間中、各国の首脳が移動する場所に配備されることになっています。

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