<コーチェラ2023現地レポ>ジョイ・クルックス、期待の実力派新人による頼もしいパフォーマンス

現地時間2023年4月14日~16日にかけて、米カリフォルニア州インディオにて野外音楽フェスティバル【コーチェラ・バレー・ミュージック&アート・フェスティバル2023】のウィークエンド1が、ヘッドライナーにバッド・バニー、BLACKPINK、フランク・オーシャンを迎えて開催された。

ここでは、バングラデシュとアイルランドにルーツに持つ、英サウス・ロンドン出身のシンガーソングライター、ジョイ・クルックスのBillboard JAPAN特派員による現地レポートをお届けする。

ライブは、ギター、ベース、キーボード、ドラムというオーソドックスなバンド編成に加え、故エイミー・ワインハウスを彷彿させるジョイのスモーキーで独特なボーカルをショーケースする形で繰り広げられた。2曲目で、観客の控えめな反応に演奏を中断すると、「このフェスティバルは最もお金がかかるフェスティバルですよ。私はみんなからもっとエネルギーが欲しい。私はみんなの燃料なのです。お金を払った分、楽しんでください」と伝えた。

新曲を披露すると、「Don't Let Me Down」ではジョイがギターを弾き語りし、途中からバンドが参加。最後、再びギターだけの演奏に合わせ、オーディエンスが「Don't Let Me Down」と合唱する感動的な一幕があった。ディスコ・チューンの「Paradise」では、観客が思い思いにリズムを取りそれぞれ楽しむ姿が印象的だった。まだ経験の少ない新人アーティストだが、これからの活躍が期待できそうな頼もしいパフォーマンスを繰り広げてくれた。

Photo: Courtesy of Coachella / Q Tucker

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