「目を開けるのがやっと」ド迫力! ダム放流を間近で体感 温井ダム(広島・安芸太田町)

4年ぶりに迫力のあるダムの放流を間近で体験です。多くの観光客が、初日の22日から訪れました。

RCCウェザーセンター 末川徹 気象予報士
「まるで巨大な壁がそびえたっています。高さは150メートルを超えるということです」

広島・安芸太田町の温井ダムは、アーチ型としては富山県の黒部ダムに次いで、国内2番目の高さを誇ります。放流を間近で体感してもらおうと、4年ぶりに下流の広場が開放されました。

午前10時、1回目の放水が始まりました。温井ダムでは、本格的な雨の季節までにあらかじめ水位を下げることで洪水を防ぐ役割などを担います。

末川徹 気象予報士
「ダムの真ん中あたりから水が飛び出していますが、2本の水柱のようになっています。水圧が強くて、水面に打ちつけると、こちらの方にまで水しぶきが飛んできます。風も強いです」

1回に放流される水の量は、学校プールの約80杯分に相当するそうです。これを1日に3回繰り返します。

末川徹 気象予報士
「落下地点あたりにやってきました。天気がいいのですが、これだけの雨のように水しぶきが舞っています。出水期を迎える前にこのダムの放流をやっているということなんですけども “大雨の中継リポート” をしているのような感覚です。目も開けるのがやっとです」

訪れた観光客たちは―
「最高。温井ダムが一番好き。きれいで大きい」
「なにか合図があるのかなと思っていたら、いきなり放水が始まったので、最初、(スマホで)撮りそびれました。こんなに濡れると思わなかった。水しぶきはすごい」
「(30年以上前、)ダム建設時に関わり、温井ダムに思い入れがある。感激した。(放流は)見たことなかった」

下流広場は5月28日まで隔週の週末に一般開放されることになっています。

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