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2023年4月21日に公開された動画ではゲストに福岡市長の高島宗一郎氏をお招きし、街頭演説の是非や新人候補の選挙戦について語っていただきました。
高島氏が若い新人候補に伝えたいメッセージとは?
【このトピックのポイント】
・今の選挙制度は現職に有利な構造
・街頭演説で政策論争は深まらない
・SNSに有権者はいない
高島氏のプロフィールは以下の通りです。
「スピードが最大の付加価値」「決断がリーダーの仕事」など、様々な改革に取り組む行動原理をうかがわせるお話を聞くことができました。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして高島氏に回答していただきました。
演説中に危険な目に遭ったことは?
就任当初から行政改革や規制緩和に取り組んできた高島氏。演説中に危険な目に遭ったことはないものの、秘書に脅迫の電話がかかってきたり、公用車を尾行されたりしたことは度々あったとのことです。
演説の安全性について、高島氏は価値観が多様化していることや個人でも武器を作ることが可能になりつつある時代の変化を踏まえ「そんな(危険な)人はいないだろうといった前提を変えていかないといけない」とコメントしました。
高島氏「政治家の演説だけではなく、利便性とセキュリティをどう両立するかは大事だと思います」
今の演説のスタイルを続けることについて、高島氏は「あの演説に正直どこまで意味があるのかと思っている部分はある」とコメント。選挙制度そのものに懐疑的な姿勢を示しました。
理由の1つは選挙運動が告示日以降でないとできないこと。期日前投票であれば候補者の話を聞く前に投票に行くことも多く、現職に有利になりやすい制度であることを挙げました。
もう1つは演説を聞く有権者の少なさ。有権者の情報収集手段の多くが街頭演説ではなくメディアであることを指摘しました。
また、高島氏は「街頭演説を通して政策論争が深まる」といった見方にも疑問を感じるとのこと。予算の観点から政策の実現可能性を判断できない新人候補と、実際に行政を担ってきた現職では政策論争は深まらないとしました。
高島氏「新人候補が『あれもこれも無料にします』と言ったもん勝ちみたいになる。これが本当に政策論争ですかって思うわけです」
高島氏は自身の選挙では「そういうもので勝ちたくなかった」とコメント。公約を概念的なものにとどめたとのことです。
さらに、高島氏はSNSを活用した選挙運動にも言及。「有権者はそこにはいない」とフォロワーやいいねの数が必ずしも票につながらないことに触れました。
高島氏自身もそのことをメッセージとして発信するためにSNSの更新はほとんどしていないとのことです。
MC鈴木邦和「新人候補が選挙に出る場合、どういう戦い方をするのがいいと思いますか?」
高島氏「いずれにしても効率的に勝つ方法はないです」
新人候補として選挙に勝つには、戸別訪問など時間をかけて有権者を1人ずつ捕まえていく努力をすることが「遠いけれど一番」と語る高島氏。
「人の心を掴むということは『みなさん』ではなく『あなた』に呼び掛けて掴んでいかないと、人の心は動かないし選挙に行こうという行動まではなかなか行きづらい」と締めくくりました。
動画本編はこちら!
SNSでは選挙に勝てない?高島氏が新人候補に伝えたいメッセージとは?
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