厳かに晋山式営む コロナ禍で2年越し実施 「高野山での知識と経験、地域に」/岡山・鏡野町

岡山県鏡野町中谷の弘秀寺で15日、第46世・木下友真新住職(54)の就任を披露する晋山式が厳かに営まれ、来賓や信徒、有縁分院の僧侶ら約100人が祝った。

コロナ禍のため2年越しに式を実施。本堂での法要の後に庫裡(くり)に移動して高野山大圓院の藤田光寛住職らから辞令を受けた。

木下新住職は「高野山真言宗の総本山金剛峯寺に長年勤めてきた。知識や経験を檀信徒のみなさまや地域へ還元できるよう、引き続き努めていく」と就任のあいさつ。檀家の山崎親男町長が祝辞を述べた。練り供養と庭讃は雨天のため取りやめた。

同寺は724(神亀元)年に行基が開いたとされ、本尊は薬師如来で、十一面観音像は県重文に指定されている。

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