陸上自衛隊第８師団所属のヘリコプターが６日に沖縄県の宮古島付近で消息を絶った事故で、陸上自衛隊は２０日、搭乗者１０人のうち５人を収容、死亡が確認された２人の身元を発表した。このうち１人は元高田駐屯地司令で、同師団司令部の庭田徹１等陸佐（４８）だった。
庭田さんは青森県出身。２０１９年３月から２１年３月まで第５施設群長兼高田駐屯地司令。「地域から信頼される駐屯地」を掲げ、１９年１０月の台風１９号や２１年１月の豪雪では災害派遣部隊として現場の指揮を執った。
同年３月から陸上幕僚監部運用支援・訓練部訓練課長。３月３０日付で第８師団司令部幕僚長に就いていた。今回の事故では４月１６日に海中から引き揚げられ、同乗していた同司令部の神尊皓基３等陸佐（３４）と共に身元が発表された。
◇高田駐屯地の比嘉司令転任 防衛省人事
防衛省は２１日付の人事異動を発表した。高田駐屯地関連では比嘉隼人第５施設群長兼高田駐屯地司令が宮古警備隊長兼宮古駐屯地（沖縄県宮古島市）へ転任。後任に陸自東部方面総監部（東京都練馬区）人事部の萩森泰聡課長が就いた。
