侍WBC世界一から1カ月 今、ペッパーミルは売れているのか ヌートバーCMの影響は 大阪・道具屋筋で聞いた

侍ジャパンがWBCで世界一に輝いて、はや1カ月。列島を駆け抜けたWBCフィーバーは記憶に新しく、ラーズ・ヌートバー外野手(25)の活躍もあり「ペッパーミル」が売れ行きを伸ばしているとの報道も多く見られた。1カ月が経過した今、ペッパーミルの売れ行きはどうなっているのか。大阪市・中央区の千日前道具屋筋商店街で聞いた。

同商店街で、食具や台所器具などを扱う「株式会社千田」では、十数種類のペッパーミルを取り扱っている。サイズは大小さまざまで、値段は5000~6000円ほどが相場だ。

そもそも、料理人などその道のプロに需要がある商品のため、WBC前は「1日1本売れたら、多いほう」と同店の担当者。しかし、突如日本中を席巻した「ペッパーミル・パフォーマンス」により、売り上げは激増。開幕から1週間ほどでピークを迎え「お一人で4本まとめて購入される方もいらっしゃいました」と明かした。また「球場に持って行きます!」といった観戦目的の購入も目立ったという。

最近の売れ行きを聞いてみると「もう完全にWBC前に戻りましたね」とブームは落ち着いた様子。大会期間中は特設コーナーを設置するなどして対応したが、現在はコーナーの設置も終了している。購入者のほとんどが料理人などの専門職で、当然のことながら観戦目的の購入は全くないという。同担当者は「優勝するまでは、1日3~4本売れるブームが続きましたが、その後は元々の水準に戻っていきました」と話した。

ちなみに、ヌートバーといえば、森永製菓とメガネブランド「Zoff」を運営する株式会社インターメスティックの2社と広告契約を結び、CM出演することが発表されたばかり。これを受けて、売れ行きに“第2次ヌートバー効果”があったか聞いてみると、「それは今のところ、ございませんね」とのことだった。

(よろず~ニュース・藤丸 紘生)

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