統一地方選挙2023後半戦・注目選挙総まとめ【衆参補選】(上)

4月23日に投開票日が迫った統一地方選挙・後半戦。元地方議員の筆者が注目している選挙の構図をまとめて解説します。

衆議院・参議院議員補選

【千葉5区】「政治家の姿勢を問う」、国政政党5新人ら7人の争いに

自由民主党公認で公明党推薦の英利アルファイヤ氏は「優しい社会を目指して」をフレーズに、国民民主党の岡野順子氏は「対決より解決」と訴えます。政治家48党の織田三江氏は「NHK受信料は支払わなくて大丈夫です!」、また立憲民主党の矢崎堅太郎氏は「堅い決意で政治を正す。」、日本維新の会の岸野智康氏は「政治を諦めない。」を掲げました。共産党元職の斉藤和子氏は千葉から平和の議席を」を標榜し、無所属の星健太郎氏は「オンラインで政治を変える」と訴えています。この選挙区は実施となった理由が議員不祥事による辞任ということもあり、政治家の姿勢などが問われています。

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【和歌山1区】「維新」の勢いが試される選挙に

現職だった議員が知事選に立候補したことで実施される選挙です。自由民主党公認で公明党推薦元職の門博文氏は「一人一人が『幸せ』を感じられる和歌山に。」と訴え、日本維新の会新人の林佑美氏は「身を切る改革の徹底としがらみにないクリーンな政治」などを掲げています。共産党公認で社民県連支持の新人・国重秀明氏は「平和でもくらしでも希望がもてる日本に」、また政治家女子48党の山本貴平氏は「NHK受信料は支払わなくて大丈夫です!」と訴えています。

統一地方選挙前半戦では関西に「維新」旋風が吹き荒れました。その勢いが和歌山ではどうか、注目されています。

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【山口2区】新旧2人の対決

自由民主党公認で公明党推薦の新人・岸信千世氏は「山口と日本の未来を創る。」をフレーズに、元職で無所属で立候補となった平岡秀夫氏は「防衛費倍増より暮らしと子育てを!」と訴えます。ここでは原子力発電所建設計画の是非、米軍岩国基地を含めた国の安全所掌のあり方などが争点とされています。

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【山口4区】新人5人の争い

安倍晋三元総理大臣が昨年7月に亡くなったことによる選挙となっています。

自由民主党公認で公明党推薦の新人・吉田真次氏は「美しく誇りある国へ。真っすぐ次代へ。」、立憲民主党公認の新人・有田芳生氏は「黙さず、闘う。」をフレーズにしています。政治家女子48党新人の渡部亜衣氏は「NHK受信料は支払わなくて大丈夫です!」、また無所属新人の竹本秀之氏は「外国の干渉を許すべきでない」、同じく無所属の大野頼子氏は「健康推進と食品添加物・有害物質の規制」と訴えています。

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(参議員議員補選・大分)与野党一騎打ちに

 自由民主党公認で公明党推薦の新人・白坂亜紀氏が「大分を元気にし、日本の未来をつくる」をかかげれば、立憲民主党公認で共産党と社民党が推薦する前職の吉田忠智氏は「大分から政治の流れを変える」をフレーズにしています。与野党の候補が一騎打ちの形となり、現政権への評価や少子化対策などが争点となっています。

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