米、金融機関への監督強化 不安定化リスクに対応

シリコンバレー銀行の本店=3月、米カリフォルニア州(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米金融規制当局でつくる金融安定監視評議会(FSOC)は21日、保険会社やファンドなど銀行以外の金融機関を対象とした監督強化策を公表した。特定の金融機関が経営悪化などで市場が不安定化するリスクがある場合、監視対象にしやすくするのが柱。米シリコンバレー銀行の経営破綻などによる金融不安が起きたのを教訓に、金融危機を未然に防ぐのが狙い。

 トランプ前政権の規制緩和で2019年に関連のルールが緩められており、イエレン財務長官は「不適切なハードルを作り出した」と批判。強化策は、金融システムのリスクに対して「より適切に対応できるようにする」と意義を強調した。

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