岡山高島屋 店頭で余った食品回収 生活困窮者支援へ来店客ら協力

持ち寄られた食品を受け取る学生ボランティア(左)

 岡山高島屋(岡山市北区本町)は22日、家庭などで余った食品の寄付を受け、必要な人に配る「フードドライブ」事業を始めた。初日は、来店客らに持ち寄ってもらう方法で、店頭で食品を回収した。同店と連携するNPO法人・おかやまUFE(ウーフェ)(同東古松)が生活困窮者らに配布する。

 店舗東側の入り口に設けた専用ブースで午前10時から受け付け、UFEが集めた学生ボランティアがレトルトカレーや缶詰、菓子などを買い物客らから受け取った。客らは「無駄にするのはもったいないので使ってほしい」などと話していた。食品はUFEが企画するイベントなどを通じて提供する。

 全国の高島屋店舗で展開している社会貢献活動の一環で、同店では初めて。食品回収は事前に店頭でチラシを配るなどして周知していた。

 同店は「幅広い顧客と接点のある百貨店の強みを社会に役立てたい。今後も不定期で開催する予定なので、協力してもらえれば」としている。

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