夜の森に光るキノコ 奄美、幻想的な緑色に

淡い緑色の光を放つ「シイノトモシビタケ」=21日、鹿児島県龍郷町

 光るキノコの一種「シイノトモシビタケ」が鹿児島県・奄美大島で見ごろを迎えている。梅雨を迎えて気温が上昇し、雨が続くと多く発生する。島北部にある「奄美自然観察の森」ではホタルと並んで初夏の風物詩。夜間に淡い緑色の光を放ち、幻想的な雰囲気をかもし出す。9月ごろまで楽しめる。

 釣り鐘状のかさから柄まで数センチが光る。朽ちたシイの木にまとまって生えることが多い。観察の森では4月中旬以降、数カ所で確認されている。

 自然観察指導員の川畑力さん(44)は「ハブに気をつけて、キノコには触れずに観察を楽しんでほしい」と話していた。

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