銃の暴発で死亡事故 過失致死罪に問われた米大物俳優への訴追取り下げ

2021年10月映画『ラスト』の撮影現場で、小道具の銃の暴発により撮影監督のハリナ・ハッチンスさんが死亡した件で、過失致死罪に問われていたアレック・ボールドウィン(65)への訴追が取り下げとなった。自身が引き金を引いたことを全面否定していたアレックは、間に7人の子供をもうけた妻ヒラリアさん(39)を抱きしめた写真をインスタグラムに投稿、「私が持つ全てのものはこの女性のおかげだ」と感謝の気持ちを綴っている。

デッドラインは20日、検察当局は間もなく過失致死罪の追訴を棄却する書類を提出する見込みだと伝えていた。アレックの弁護団は、同メディアに向けた声明の中で「アレック・ボールドウィンに対する訴追を棄却するという決断をうれしく思っています。そしてこの悲劇的な事故の事実と状況について適切な捜査が行われることを願います」と話している。

一方でアレックに銃を提供した武器責任者ハンナ・グティエレス=リードに対する刑事訴追に変更はない。また同件で負傷したジョエル・ソウザ監督に関して罪に問われているものはいない。

19日、ソウザ監督を迎えモンタナ州で『ラスト』の撮影を再開していたアレックは2月、銃の引き金を引いたことを強く否定し無罪を主張、しかし検察側は、事故前に「数回にわたりボールドウィンがトリガーガードや、引き金に指をかけていたことが写真や動画に明らかに写っている」としていた。有罪判決が出た場合、最高で禁固刑18カ月を言い渡される可能性があった。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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