カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致に揺れた横浜を舞台にした映画「ハマのドン」(松原文枝監督)の試写会が22日、横浜市内で開かれた。誘致にひた走る政権と全面対決し、市民とともに阻止した港湾人の藤木幸夫氏(92)が主人公のドキュメンタリー。登壇した藤木氏は「権力の咲かす花はみんな毒の花でカジノも同じようなことが起きた」と述べ、権力の暴走に警鐘を鳴らした。
映画は5月5日公開。政財界に厳然たる影響力を持つ横浜港運協会前会長の藤木氏が、横浜港・山下ふ頭へのカジノ誘致を国策として推し進めた当時の政権に反旗を翻し、誘致を覆すまでをたどっている。