後楽園で23日「栄西茶会」 4年ぶり 令和初、能舞台で献茶式

古儀茶道藪内流家元・藪内紹智宗匠による第74回栄西茶会の献茶奉仕=2019年4月28日、岡山市・後楽園能舞台

 中国・宋から喫茶の風習を伝え、茶祖と仰がれる臨済宗の開祖・栄西(岡山市出身、1141~1215年)の遺徳をたたえる「栄西禅師賛仰献茶式・大茶会」(栄西禅師賛仰会、山陽新聞社主催)が23日、岡山市北区の後楽園で開かれる。新型コロナウイルス禍で中止が続き、2019年以来4年ぶり、令和に入って初の開催となる。

 献茶式は午前11時から能舞台で行われる。臨済宗建仁寺派管長・小堀泰巌老大師を法要導師に、速水流家元・速水宗燕宗匠のお点前で、栄西をまつる祭壇に茶をささげる。

 協賛茶席は午前9時~午後4時(最終受け付けは同3時半)。爽やかな新緑に包まれた名園で地元各流派が、心を尽くした一服で参会者をもてなす。

 同茶会は1933年から戦争による中断などを挟みながら回を重ね、78回目。表千家、裏千家、武者小路千家の三千家と、古儀茶道藪内流、速水流の茶道5流派が持ち回りで献茶奉仕する形式は全国でも珍しく、西日本最大級の茶会として親しまれている。

© 株式会社山陽新聞社