道内建設業界で人手不足深刻化 残業規制への対応に遅れ 札幌再開発に黄信号

 来年4月に建設業の残業時間に上限が課される新規制が迫る中、道内で人手不足が深刻化している。工事量の増加に追いつかず、大規模再開発が相次ぐ札幌市中心部では予定通りに着工できない現場も出始めた。各社は待遇改善で人材確保を図るが、足元の資材価格高騰で利益が圧迫され、十分な賃上げに踏み切れない中小企業は少なくない。「建設業の2024年問題」の解消を図るため、業界慣習の見直しや生産性向上が急務となっている。

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